シェフ 三ツ星フードトラック始めました 感想

記事の冒頭に思い切り予告編の動画を埋め込んどいてアレなんだが、予告編は見ないほうが良いよ。ほぼ予告編の内容しかない映画だから。

僕はしっかり予告編を見てから本編を見たんだけど、期待を裏切らない映画だった。

はっきり言って最高の映画。

台詞回しが良い。とりたてて名台詞があるわけじゃあないが、全体的な台詞回しが心地よくて面白い。字幕版を見たのだけれど、字幕は情報が少ないのでなんとか頑張って英語も聞き取ろうと努力した。それくらい台詞回しが面白かった。

音楽も良く、要所要所で心地よいサウンドが流れるものだから気持ちよく見れる。

それになんと言ってもストレスフリーな展開。最高。適当にえへらえへら見れる。本当、事件とか事故とか悲劇とか喧嘩とか、そういうの一切ない。

料理シーンは力が入ってて美味しそうだし、出てくるキャラクターも好感が持てる。ちょっと嫌な役どころに名優をあてているのもGOOD。

テンポよく進んでいき楽しいシーンの連続で、本当にぼーっと見るのには最高。

心地よい映画だった。

 .

裏を返すと、平坦なご都合主義的な展開が続くだけの退屈な映画とも言える。

まぁ何ていうかストレスを抱えた疲れた男性向けの映画だろう。

上司に反抗してクビになるも、良い仲間と家族に恵まれてビジネスが成功して、家族愛もより深まる。

奥さんもガールフレンドもとびきり美人。息子は賢くて可愛い。助手は人情に厚く仕事もできてユーモアセンスもある。

ありがちすぎるし、実にご都合主義だ。見る価値なんてない。

日常に退屈している勤め人がこんな人生送りたいな~とか思いながら適当に見る映画だ。

そこにこそ価値がある。そこそこ笑えて感情もあんまり動かされず、適当に見れる。最高の映画だ。

そういう映画が見たい時に、ぜひ見よう。僕は完全に好き。

鑑定士と顔のない依頼人の感想

あんまり面白くなかったし好きじゃない。

でも何か言いたくなってしまう。普段、好きじゃない映画に感想を抱くことなんてないし何なら途中で見るのを止めるけど、最後まで見た。

だからきっと面白い面白くないとか、好き嫌いとか、そういう問題じゃなく、心に残るエネルギーを持った映画だったんだろうと思う。

探偵映画じゃなかった

僕はミステリー映画が見たくて、面白そうなこの映画を見た。ある意味、ミステリー映画なのだろうけど、期待していた映画じゃなかった。

期待していた内容は、鑑定士がその鑑定能力を使って刑事や探偵が気づかないことに気づいて事件を解決する。そういう変わり種の探偵映画を期待していたのだ。

オープニングはいかにもそんな映画が始まりそうだった。人嫌いな格好いい紳士が事件を解決しそうな雰囲気だった。

割と早々に爺さんのロマンス映画みたいになって、クッソ退屈な展開が続くようになった。

爺のラブコメには全く興味がないので、それが延々と長尺で続くのにはウンザリだった。

この映画、長すぎない? もっと短くできたよね。大したプロットじゃないでしょ。

俺は長い映画って時点でダメだ。長さに意味がないのは最悪だ。

大体、爺さんに若い女が恋をするなんて有り得なくない? 金目当てじゃない限り。

どんでん返し?

映画を見終わった後、何の捻りもなく最初から怪しい人たちが犯人でしたー! って感じだったので、何が目的の映画なのか分からなかった。

若い女に爺が騙されてるんじゃないの? 騙されてましたー!

ついでに爺さんに恨みがある爺さんも、やたらと爺さんの不気味な初恋を煽っていたエンジニアもグルでしたー!! 怪しい人たち皆犯人!!

そりゃそうだろうよ。

どうにも腑に落ちないので、色々な感想を見てみたが、どんでん返しがすごい! みたいなことが書かれていて、どんでん返しとは一体どういう定義なのか? と思ってしまった。

普通に最初から怪しかったよね?


と思ったが、おそらくヒロインを好きになれれば主人公と同じ気持ちで騙されたのかも知れない。

しかもあんなメンヘラを。

やたらリアルなメンヘラヒロイン

ヒロインのキャラクター、本当にリアルで嫌だった。

・よく謝る。
・努力しているアピールをする。
・あなたのおかげ的な感謝をする。
・構ってもらえると全力で嬉しがる。
・突然情緒不安定になる。(アンガーアタック的な)

ちょっとリアルすぎてひく。

内向的で少しコミュニケーションに難があるけれど、本当は心優しい魅力的な女性なの。

くらいにデフォルメしてほしかった。

メンヘラ女っぷりがリアルすぎる。

それに童貞が振り回されるのもリアルすぎる。

恋愛初心者がメンヘラと付き合い出して

「俺が守ってやらなきゃ」とか「俺がいなきゃダメだ」

的なことを言い出すのは辛い。

そういう依存の強い女は、放置しておけばケロッとした顔で数日後には次の男ができてる。

だからこそ終始ヒロインが嫌いだった。いくら美人とはいえども。


最終的にはミステリーとしては全然クソ。プロットも好みじゃない。面白くはなかった。

ただヒロインがやたらリアルだった。

結局、キャラクターが良かった。ということなんだろうな。

ヒロインが嫌いと書いたが、別にけなしているわけじゃなく、一人の人間として嫌いになれるほどの人格(キャラクター性)を持っている。という意味だ。

薄っぺらいキャラクターではなく、ちゃんと人間味があるというか。

そのヒロインの動機が分からなかったのが、モヤモヤする。

モヤモヤするが、きっとそれは明かされなくて良い真実だと思う。

そう思えた映画だった。


まぁ心には何かが残ったが、全然好きじゃないんだからね!!(ツンデレ)

【ネタバレ注意】カメラを止めるな!感想

カメラを止めるな! をようやく見てきました。面白すぎてパンフレットまで買っちゃいましたよ。

このパンフレット、かなり詳しく書かれているんで買ってよかったです。

というわけで、感想を書いていきたいと思います。

ネタバレありで書くので未見の人は気をつけてください。

 

続きを読む…